ひな人形作家紹介 – 頭飾
川瀬 猪山(Chozan kawase)
初代、二代を経て、現在は橋本寿美子師で三代目その功労には、日本万国博の亨保雛製作、昭和40年、京都府の産業功労者授与。昭和53年「現代の名工」として京都人形初の労働大臣表彰を受賞。平成3年、三代目としては、京都府伝統優秀技術者受賞など無形文化財的存在として活躍。三代目の手になる雛頭は、平安雛幸の雛にその姿を見る。
川瀬 健山(Kenzan kawase)
昭和13年京都生まれ。昭和30年17歳で初代猪山師に弟子入り。初代は健山師の祖父で当時82歳。父は初代の四男であったが伯父が継いだので、健山師は二代目の分派となる。土台から仕上げまで全部手作りで、細部にわたる仕上げまでに70余りの工程を必要とする。健山師の作家生涯は、近年平成6年9月に閉じてしまったため、その手になる独特の作品は再び製作されることはない。その為、健山師の手になる雛頭は現在価値が高まっている。現在伝承として子息が後、新作を手掛けている。
聖山(Seizan)
四方筆樹、昭和18年11月6日京都生まれ。21歳にて人形師の道に入り、桜井喜二郎先生に師事。昭和63年、工芸産業技術コンクールに入選。日本伝統展をはじめ、数々に出品、入選を果たしている。
熊倉 基安(Motoyasu Kumakura)
昭和13年栃木県都留郡西方村に生まれる。昭和29年故安生仁一氏に師事し、単身にて岩櫻に上京。昭和33年、19歳の若さで独立。京風と関東風を調和した独自の作風を確立し、ひな人形業界に大きな影響を与え、多大な評価を受ける。昭和56年、有限会社熊倉人形店設立。昭和58年第19回岩槻人形審査会において東京通産産業局長賞受賞。昭和59年第20回岩槻人形審査会において埼玉県工業技術研究所長賞受賞。昭和61年第22回岩槻人形審査会において埼玉県知事賞受賞。平成元年第25回岩槻人形審査会において埼玉県工業技術研究所長賞受賞。平成9年第27回岩槻人形審査会において文部大臣賞受賞。日本人形作家連盟会長、岩槻人形協同組合頭部会会長、東京都雛人形工業組合など、その豊富な実績と経験を活かし多方面に貢献している。
大塚 玉映(Gyokuei Otsuka)
昭和18年埼玉県岩槻市生まれ。昭和35年、頭師の第一人者であった父、大塚喜一に師事、修行を始める。昭和63年、皇太子妃殿下(現皇后陛下)清子内親王殿下に人形製作のご見学を賜る。平成10年に、「東玉 匠頭」を発表し、好評を博す。平成13年、伝統の桐塑頭(とうそかしら)を復活製作し、話題となる。母が子を思うように、小さなお人形が末永く可愛がって下さる方のお側にありますようにと願いつつ、心を込めて製作を続けている。
松口 一榮(Kazue Matsuguchi)
昭和15年埼玉県岩槻市生まれ。昭和29年、父、甚五郎に師事、修行を始める。昭和31年、彫刻家、中野四郎の門下生となる。昭和35年、県展初入選、創型会初入選、以後連続入選。昭和56年、新翔会設立に参加。平成4年、埼玉県優秀技能保持者として知事表彰を受ける。平成9年、伝統工芸士に認定される。その他、日本美術家連盟会員、埼玉県美術家教会会員、創型会同人。